キャリアに関する理論家まとめ

キャリコン

皆さんこんにちは。現在私はキャリアコンサルタント養成講座にて受講をしておりました。

試験対策で自分のまとめも含めて今回はキャリアに関する理論家のご紹介を簡単にさせて頂きます。お役に立つかは分かりませんが参考にしていただければと思います。

それぞれの理論の深い内容に関しては別の記事でご紹介予定になりますので、まずはどの理論家がどんなキャリアに関する理論を提唱したのかを紐づけて頂ければと思います。

また、キャリアに関する理論を学ぶ目的は試験対策は勿論ですが、実際の現場で使えることがたくさんあると思います。最も重要なことは、クライエントの自己理解の促進やクライエントの抱える問題の解決などが挙げられます。

キャリアコンサルタントになった後も理論を活用しながら1人でも多くのクライエントの力になれるよう身につけていきましょう!

それでは順番に偉大な理論家をご紹介していきます。

①パーソンズ(Parsons,F)

フランクパーソンズ先生からご紹介致します。以下パーソンズと呼びます。

1854年から1907年の間に活躍を致しました。職業指導の創始者とも言われ職業カウンセリングを創始しました。パーソンズは個人の持つ能力や特性と職業が求める要件やスキルの一致度が高くなるほど個人の職業に対する満足度も高まると述べております。

パーソンズと言えばやはり「特性因子理論」別名マッチング理論です。これはしっかりと押さえておきましょう。

ざっくり説明すると自己の適性・興味・能力・希望・資質などの特性を見極めること。そして様々な職業や仕事に求められる資質や報酬・将来性などを見極め、これらを正しく推論しマッチングさせることを言います。

この理論は現代のキャリアコンサルティングの実践の場で用いられる手法の基盤とも言える理論になります。

パーソンズと言えば特性因子理論で頭に入れておきましょう!

詳しくは別途、特性因子理論の活用方法でお話し致します。

②ホランド(Ho ll and, J,L)

ジョン・L・ホランド(以下ホランド)先生は1919年から2008年に活躍したと言われております。

ホランドといえば以下の3点が有名ですね。必ず覚えておきましょう。

・ホランドの六角形

・RIASEC(リヤセック)

・VPI職業興味検査

ホランドの六角形とは環境との組み合わせで人の特性を6つのタイプに分け、それぞれのタイプを6角形上に配置して相関関係を示したと言われております。これがホランドの六角形ということです。

RIASECの内容はそれぞれの頭文字からとっているもので

・R(現実的)・I(研究的)・A芸術的・S(社会的)・E(企業的)・C(慣習的)になります。

またリヤセックの六角形には5つの概念があることも頭の片隅に入れておいてください。

①計画性 ②一貫性 ③分化 ③アイデンティティ ⑤一致

試験ではどこかが変更されて出題される場合もありますのでご注意くださいませ。

それぞれの意味は別途ご紹介いたしますが今回の記事ではリヤセックの分類やホランドイコール上記の3点というのは覚えましょう。

VPI職業検査とは160の具体的な職業を提示してそれぞれの職業の興味・関心の有無を回答するテストになりこの結果からリヤセックを導き出していきます。

③スーパー(Super,D,E.)

みんな大好きドナルド・E・スーパー先生です。(以下スーパー)

スーパー先生は色々と提唱しておりますので覚えるのがかなり大変です。この方は職業選択の一時点に留まらず生涯にわたるキャリアの発達に焦点を当てた人物です。カッコ良すぎますね。

スーパーは覚えることがかなり多いのでスーパーといえばコレという感じでご紹介をしていきます。

・自己概念

主観的自己と客観的自己に分けられます。自分は何をしている時が楽しいか等自分自身をどう捉えているかを主観的に築いてきた自己概念(主観的自己)また他者から客観的なフィードバックに基づき築かれた自己概念(客観的自己)になります。

・ライフキャリアレインボー→→人のキャリアを時間軸と役割の2次元で捉えるもの。全生涯を通じたライフキャリアになります。

・マキシサイクルとミニサイクル

5段階のライフステージをマキシサイクルと呼び、各段階には移行期がありこれをミニサイクルと呼んだ。ミニサイクルは意思決定過程を意味しています。(新たな成長・再探索・再確立)

・ライフステージ

ライフキャリアレインボーの時間軸を構成している。又の名をライフスパンともいう。

ライフステージの5段階は ①成長期(0〜14歳) ②探索機(15〜24歳) ③確立期(25〜44歳) ④維持機(45〜64歳) ⑤解放期(65歳〜) になります。

・ライフロール

①子ども ②学ぶもの ③余暇人 ④市民 ⑤働く者 ⑥配偶者 ⑦過程保持者 ⑧親 ⑨年金受給者

以上9つの役割より構成されております。

・14の命題

研究結果を長い年月をかけて最終的に14個にまとめました。内容はかなり多いので割愛します。

・キャリア決定のアーチモデル

内的特性(パーソナリティ・興味・適性・価値観)→個人特性

外的特性(社会政策・労働市場・社会・家族・地域社会など個人を取り巻く環境)→社会特性

上記2本の軸にてライフキャリアレインボーを支えているキャリア決定のアーチモデルをいいます。

こんなにたくさんあります。簡単にまとめましたがかなりざっくりしておりますのでより深く違う記事でご紹介予定になります。(多いからちょっと憂鬱です)

④シャイン(Sche in,E. H)

キャリアアンカーといえばこの人シャイン先生ですね!この方は1928年から活躍をしたと言われております。有名な理論は以下ご紹介致します。

・キャリアアンカー

キャリアアンカーは8つあります。覚えておきましょう。 

(せんぜんじぶんはほうきをもってほうししたじんせい)語呂合わせになります。

ぜひご活用くださいませ。

TF(専門・職種別コンピタンス) 企画・販売・エンジニア・人事特定分野で能力を発揮することに幸せを感じる
GM(全般管理コンピタンス)
組織の期待に応えることに幸せを感じる。
SE(保障・安定)経済的安定を得る。1つの組織に勤務し組織への忠誠や献身などが見られる
EC(起業的創造性)新しいものを作り出すこと、障害を乗り越える能力と意気込み、リスクを恐れず何かを達成すること。
AU(自律・独立)組織のルールや規則に縛られず自分のやり方で仕事を進めていく。
SV(奉仕・社会貢献)転職をしてでも自分の関心のある分野で仕事をする機会を求める。
CH(純粋な挑戦)人との競争にやりがいを感じる。手強い相手に打ち勝とうとする。
LS(生活様式)自分のライフワークをまとめたいと考えそれができるような仕事を考える。

・組織の三次元モデル

これは、第一の次元(円周上の移動)である機能の軸、企業内の配転や異動などを表している。

第二の次元(垂直移動)とは職位の軸であり地位の上昇や下降を表している。職階級のレベルを分割する境界線を越えることになる。

第三の次元(放射線状の移動)中心性の軸に沿った移動であり職位や地位が同じでも仕事の中身が組織にとってより重要になり中心的な内容に移動していく過程のこと。

・三つの問いかけ

will・can・must もしくは能力・欲求・価値観とも言われております。

自分の大切な想いは何か?(価値観・must)

自分は何ができるか・得意か?(能力・can)

自分は何をしたいか?(欲求・will)

上記の3つの丸が重なる部分が価値観がを感じ、能力が発揮でき、欲求が満たされるそごとや生き方は何かが実現できれば幸せで豊かなキャリアが築けるといえます。

これらの理論が代表的ですね。

⑤サビカス(Savickas, Mark, L.)

続いてはサビカス先生になります。1947年から活躍をされていたと言われております。この方が提唱している理論は以下になります。

・キャリア構築理論

職業パーソナリティ、キャリア・アダプタビリティ、ライフテーマの3つの主要概念で構成される。キャリアアダプタビリティに関しては4つの次元である、①キャリア関心 ②キャリア統制 ③キャリア好奇心 ④キャリア自信で構成されております。

・ナラティブアプローチ

現実を言語によって構成されたものとして理解をする社会主義をベースにクライエントの語りを重視する手法である。

・キャリア構築カウンセリング

客観的なキャリアではなく、クライエントの1つに集約された主観的なキャリアです。キャリアストーリーインタビューの中でライン上に繋がったキャリアストーリーを見つけ出すことが求められます。キャリアストーリーインタビューでは過去から未来までの出来事に対して主観的な意味づけをすることで一つのストーリーを作り語ることをします。

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